2017年 09月 19日
sentimental |
行きたいなぁと思っていた展覧会
雨の多かった8月に観てきました
ちょうどひと月前のこと
荒木さんの写真展は、今まで私には強烈すぎて
直視するだけのパワーがなくて
被写体から発せられる、嘘のない現実が耐えられなかったのかも
若いころは荒木さん独特の生々しさが受け入れ難くて
まだまだお年頃的に世界がファンタジーだったせいかもなぁ
陽子さんの著書を読んだのは、もう19年くらい前
やたら鼻の奥がスンスンする内容で、それはまさに荒木さんの写真集のタイトルにある「センチメンタル」だった
同じ感度のふたりだからこそ
心から信頼し合う相手だからこそ
あんなことやこんなことを
撮ったり撮らせたりができたのだろうなぁ
わかる気がする
もう何をされてもOKってひと
出逢ってしまうんだよね
荒木さんの撮る陽子さんは、綺麗だったりそうじゃなかったり(失礼)
それは作られた被写体じゃない本物の人間で
だから余計に感情移入しちゃうのかな
観終えてからの口数の少ないこと
生の生々しさが切なすぎて
一緒に観てよかったのか、1人のがよかったのか
そのあとに観たストイックすぎるジャコメッティ
良い感じに経年化した好きな空気のカフェ
急な土砂降りの雨
まだまだ湿度が高くてただでさえ息苦しいのに
夏の終わりはどれもこれもに感傷的にさせるから
もう窒息しそうな1日でした
by sasaburou
| 2017-09-19 23:07
| おさんぽ